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第5号                                2005.3.28〜順次

2005.3.28 送別会での卒業生の言葉(文責O)

N−Y
 陸上は中学校から6年間続けてきたが、中学時代は予選落ちで終わった。高校に入って、頑張ってリレーで決勝に残ったり、関東選手権にも出させてもらい、試合に対する思い入れ、意気込みが変わった。何が変わったか、3つ、みんなに言いたくて。@自分の現状を把握すること。当たり前のことだが、それができてなくて、よく怒られた。自分の競技に対する情報、誰が出るから試合展開はこうなるとか、自分の実力・長所・短所、弱点がわかってれば、こういう練習方法がいいとか、わかるから一生懸命になれる。故障しないために体調管理も、すごく大事だと思う。高1から高2の春まで故障が多く、痛い目にあった。風邪をひかないようにとか、他の人にはわからないことだから、自分のことを自分でよく知っていないと。A試合では失敗を恐れないことと、1回は失敗しておいたほうがいいということ。県大会で10台目のハードルで止まってしまった。原因は、あれほど大きな失敗をしたことがなかったこと。県大会では、しちゃいけないはず。それを失敗したのは対策ができていなかった。失敗して対策を立てておけばハプニングは起こらない。B毎日の練習や試合ごとの反省をする。収穫物を得ること。この3つが特に3年目で実感したこと。要は、自分の足りないところを自分が把握していれば、課題が見えてくる。成し遂げるには、どうしたらいいか。小さな課題をつなげていけば大きなものにつながる。・・・家で練習してきて、うまくやろうと思ったが、頭の中が真っ白になってしまって・・・記憶に残して、つないでもらえば幸い。浪人して美術大学を目指す、運動系と100%向きが違うが、共通しているのは、ひとつひとつ課題をつぶしていくことだ。

O−H
 たぶん1年生は俺の顔を覚えてないと思う。そんな俺だったと思う。中学校から陸上やってたが、自分勝手に他の部に行ってたりして、高校でも出るのは週に何回かだったから後悔している。2年のときに入院して、たぶんその後から、ちゃんと出て部活をやりたいと思った。それまでは何度やめようと思ったか。退院して2日目で練習に出ていたので、誰かに「体は大丈夫?」と聞かれたのを覚えている。それが、うれしかった。中学時代から病弱で、部活も何度も休んで、・・・中学校のときに手術して両足神経は痛みを感じなくなっている。みんなは俺より健康なんだから、健康にできることの大切さを思ってほしい。ちゃんとやってきてなくて大きなことは言えない、他の誰よりも劣っていたと思う。1年の時には、真っ先に辞めると思われていた。そんなんでも最後までやることができた。ここにいる5人に助けられたし、仲間に支えられて3年間出来た。大学は薬学部に受かった。

I−S
 1日2日じゃ足りないくらい伝えたいことはあるが、大事なことを3つ。まず、自分は1年生の時に反抗してたと言われる。先生に対して自分の意見を言ってただけだが、先生には「口で言うのは簡単だけど実現するのは難しい。お前は、やってみろ」と言われたのを覚えている。言うのは止めて、やってみようと思った。みんなも文句が出るときがあると思うが、嫌なことがあっても、何をするかが大事、行動すべき。次に、1年生のときに他の部には何故マネージャーがいるんだろう?自分でやればいいのにと思った。でも、タイムを計ってもらう、ありがたさが分かった。マネージャーに限らず、場所取りしてくれる人に感謝することも大事。陸上は個人プレーと言うが、違うと思う。試合に来るまでに、一緒に練習やって、強くなっているわけだから、お互いに感謝し合って伸びてほしい。3つ目は、自分は高1になる前の春休みから練習に来てた。他のメンバーより一番長くやってきた。だから、他のメンバーより後悔が多い。最後の大会で悔いのないように走るって難しい。どんどん上があるわけだし、それでも前に進むのが陸上競技。3年の時、駅伝に残るか迷った。先輩から受け継いで、自分にできるか不安だった。でも、やっぱり後輩たちと走りたいと思った。正解だった。速い遅いじゃない。だから次の駅伝を楽しみにしている。あと、Oの話で思ったことだが、うちらの代は12人いて、半分になった。Oは絶対辞めると思った。辞めなかったのはスゴイ、頑張ってたんだと今は思う。みんなも辛い思いもあると思うが、逃げずに進んでほしい。いっぱいあるので、またいつか話したい。

H−J
 はじめに副部長ということで決まって、フィールド種目で、一人でやってきて、よく周りを見る機会があり、イッセイ先輩にも「よく人を見なよ」と言われて、特技のようになり、それが役職で楽だったかな。まず、部活・チームづくりについて。人を見ることが大事。話している人の目を見たり、練習中のみんなの顔色をよく見て、相手の気持ちになってみること。次に、自分の発言に責任を持つこと。“話したい”よりも“何を相手に話せばいいか”を考えて。自分も2年生にはよく考えて話した気がする。手紙も渡したし。次は、仲間づくり。言いたいことは言える仲間になってほしい。6人だと言えたが、人数が増えるといろいろ。一人の気持ちを分からせるために、わがままでもいいから意見をぶつけ合って理解が生まれるわけだから実践してほしい。次、クラスの友達にも、いとこにも「人を客観的に見る目を持っている」と言われたが、人って、長所短所があるわけだから、知っておくべき。ここで質問。Muさん。Iwaくんの良いところは?(まじめで優しくて計画性があって結婚したらイイ旦那さんタイプ〜笑)Ab。Araの悪いところは?(全部〜爆)Ka。Taの良いところは?(まめ)こんなふうに人の良いとこ、悪いとこを見て生活してほしい。こういうとこは頼って、こういうとこはフォローしなきゃとか。最後に「夢」の話。部活なら、今日は、これだけ槍を投げて、どこを気をつけて、この試合では、ここまで投げようなどという目標をもつが、それとは別に、大きな夢をもってほしい。漫画『ガンバ!Flyhigh』(アニメだと『ガンバリスト!駿』)の主人公は中学校の体操部に「俺、オリンピックで金メダルをとりたい」と言って入って全員に笑われたが、言い続けて現実にしてしまう。そういうのが大事だと思う。何をしてても今を楽しむ、熱中して、今を生きることが大事。いま自分も、クラスの仲間と毎日くらいに会ってるし、思い立ったことはすぐにしたいし、後悔しないために、すべきだし、そう思ってやってきた。引退するまで勉強もあまりしてなくて冬季講習とかだけは、部活との加減を見ながら2年生くらいにも、ちょっとずつ行ったくらいで、3年生の夏休みにオープンキャンパスに行って、絶対に、ここに行く、受けるよと決めて、・・・でも、模試はずっとE判定、センタープレでは100点足りず、でも、言い続けて、自分でも信じられないが勉強がはかどって、どうにかしなきゃとテスト繰り返し、でも点は伸びず、受かるか?とも思ったが、センター試験では、うまく行き過ぎと思うほど、取ったことのない点を取って、夢じゃないかと大感動してしまって。小さな目標も大事だが、大きな目標、夢を見てほしい、それが現実になるまで。逆に、夢を見なければ成功はないとも言える。さて、自分の言うこと、すべきこと、役割を考えろと言ったが、みんなは考えたかな?それを果たしながら、少し思いやりをもって!仲良く笑ってるだけじゃなくて、怒った方がいい。嫌われても、お前のためを思っているんだよと。

M−A
 陸上部に入ったキッカケは特になくて、何も知らずに入ってしまった。中学校でバスケ部だったけど運動神経なくて、陸上なら走れば速くなるのかなと思って入ったら、とんでもなく強い部活でビックリ!それでも全国レベルでの先輩の試合を見たり、自分も県の表彰台にのせてもらえた。3年間を振り返って、また陸上部に入るかと考えると、入らないかなあと思ったり、でも、みんなと会えたんだから、また入ろうと思う。よく女子一人で大変だねと言われたが、自分を支えてくれてたことを感じる。だから引退後の受験勉強中、弱い自分に戻ってしまったと感じた。毎年送別会で先輩たちが、陸上部を続けた人なら、どんなことでもやっていけると言っていたのを思い出すと、自分はまだ実感しきれていない。みんなに見せられるように頑張りたい。では、ここで受験勉強中に現代文で学んだことを。暗い森の中にいて、出口に一番早く着くにはどうしたらいいか?迷って、出口が見えないからと次々に向きを変えると、その人は元の場所に戻ってしまう。信じて進んでいないわけで、信じたことをチーム全体でやれば、いい結果が出ると思う。それから齋藤孝の勉強のチカラ!で読んだことを。できないことができるようになった喜びは人間の三大欲求に値するくらい大きいもの。いまやってることは意味がないなんて思わず、まず知ること。この本と出会っていれば、数学や理科が好奇心をもてば、できたのにと思った。Juくんとは違って自分はセンター試験で大失敗をしてしまい、第1志望を受けられなかった。塾でTma先輩がアドバイザーをしてて、「人は、どの道を選んでも後悔はする。後悔を少なくするために選択肢をふやせるようにするんだ」と話してくれた。がんばったというのが自分にあれば・・・(どう言おうか忘れちゃった)・・・なんとかなるよ。男兄弟の中で育ったので男子との接し方はラクだったが、女子とは仲良くしたいがために遠慮したところがあり、先輩は心を開いてくれないなんて言われたこともあるが、クラブは、みんなと一緒に安らげる場所で、感謝している。

I−Y
まず、選手として振り返って。入るにあたって団体競技でラグビーやろうかなと考えた。中学校で陸上をやってて800m県の決勝で走り目指していたが、0.1足りずに行かれず、他の勝ちあがった選手の名前を見て、決めたのは、その悔しさを思い出して、もう1回挑戦しようと入部した。エノモト先輩と走って300やっても置いてかれるし、すごいと思った。1年のとき駅伝で、1区走り終えて汗で重い襷をShuから受け取り、ケンジ先輩に渡すんだと、試走より、いいタイムで走れた。これが、チームで走ったことで自分が伸ばされるということだと思った。2年生は、YやNが入ってきて3人で1分台を出した時で、波に乗ってきてて少しずつ自信をつけた。合宿は2年生という中心学年として、先輩から「合宿は、うちが回していくんだ」と言われてきて、アドバイスを聞きながらできた。合宿後の横須賀選手権では1578のベストが出た。400から上げて600で切り換えと、先生に「積極的なレースで上げて行け」と言われ、気持ちよく走れた。先生の言葉を信じたから良かったのだと思った。秋は駅伝予選会の時、センターで朝、練習を始めると足が痛く、疲労骨折と言われた。送別会で先輩が怪我だけはするなと言ってくれていたのに、注意しててもなっちゃうのは、自分に反省するところがあるんだなと感じた。冬季練習は1・2月に腕振りを直して、600のタイムも、いい状態で仕上がってきたので、気持ちも高まっていた。が、市記録会や夢の島でも、いいタイムが出ず苦しんでカワナ先輩、シノ先輩に励ましてもらい感謝している。中地区は体調悪いままで通過できなかったが、Juがコーナーで応援してくれて仲間がいて、うれしく思った。県選手権は調子が回復してきて、マイルも決勝走れて変な緊張なく気持ちよく走れてメンバーに感謝している。地区総体は400でベスト、800はシーズンベストで更新はできなかったが、最後に自分なりの走りができた。部長としては、うちらの代は話し合って決め、人数少なく大変だったが、しっかりやっていこうねと動き出した。13月頃からShuの声かけで集まり出して、コミュニケーションがとれてたが、手探り状態で、去年のことを観察して、わからないことは先輩に聞いたりした。反省としては、自分で動いてしまって、人に指示して、みんなで動くようにできず、強力に引っ張っていくことが欠けていた。でも、練習が始まる前に全員に話したり、自分なりにやったと思う。サイクルの中で、ふと考える機会がなかったので、立ち止まって現状把握することが、すごく必要だったと思う。いよいよシーズンが始まる。目標を紙に書くと聞いた。ひとつひとつクリアーして大きな目標を目指してほしい。ひとりひとりクリアしていけばチーム全体のパワーにもなる。今日をきっかけにどうしたらいいか考えてほしい。自分の発する言葉は“言霊”といって魂がやどっているという。言い続けることで神経細胞が強化されるので、イメージトレーニングとともに、大事なことだと最近読んだ本から分かった。新3年生はラストシーズン、悔いのないように。新2年生は、3年目を意識し、自分たちもやりつつ、自分たちが代替わりしても大丈夫なように、聞くときは聞いて、今度はやってくんだという気持ちの準備をしてほしい。

OBから
ここで得た仲間は、困ったときの力になる。甘えるのとは違うが、先輩でも後輩でも使っていいと思う。仲間から学ぶようにもしてほしい。人の痛みがわかるように、人の役に立てるように、自分のことで手一杯というのはウソだと思う。いい刺激をもらって、人のことを考えて、学ぶということもあるわけだから。/自分が、あることができないということを証明するのは実は難しいことだという。できると思って、やるべき。失敗学というのがはやっているようで、失敗からも学べ。しても仕方がない失敗と、してはいけない失敗がある。仕方がないとはいっても失敗してもいいと思ってはいけないけれど。今までの練習や学んだことをフルに動員して、いい結果を出してほしい。/試合は張り詰めるものがあり、出せる力が出せなかったりする。深呼吸したり話したり心にゆとりをもつこと。特に高校生は突っ走るところがあるから。今日は、すばらしい陸上部だと思った。これだけしゃべれて・・・大学生でもこれだけ話せるかどうか?いい仲間に恵まれているなとも思う。こういう仲間を大切に。思い立ったら行動おこしてチャレンジしてほしい。

杉森コーチ
 先生の容態は・・・かくかくしかじか。
さて、3年生は半年足らずで、こんなに大人になるのかと・・・特にNguは以前の「いい話でしたねえ」しか言わなかったときからすると(笑)。先生なら話すだろうということをひとつ。先生から借りた本で『運命の法則』というソニーのアイボをつくった博士が書いた本がある。成功したプロジェクトには、ある流れがある。それは、燃える集団になっていたということ。そういう時は、どんな困難がやってきても乗り越えてしまう。縄をなえながらの綱渡りをしているようなものなのに、フロー(没頭している)状態のときに成功している。これを競技で見せて欲しい。これが今年の目標のひとつ!卒業生は、まじめに一生懸命やって、いい人がいた。なのに、人生は失敗したり、たまに不当な扱いを受けることがある。それは「運命に貸しをつくった」と思うこと。突然ラッキーが来たのも、運命に借りができた。こう考えることで、自惚れず、落ち込まない生き方ができる。これから、それが大事なことと思う。そして人は、大河の流れに沿って生きているという話。たとえば、先生は広島の採用試験に受かっていたら、ヨシダさんには会えなかった・・・。こういうことは、ひとりひとりにあることだと思う。1、目標をもつこと。2、それに向かって努力すること。3、仲間を大事にして欲しい。1年間ジョグもできないくらいな状態があって、復帰戦のときに同級生が大勢来てくれて、うれしかった。私のために泣いてくれた人もいた。私は日本一を目ざそうと思う。そして日本一の部活にしたいと思ってる。みんなも、そのつもりで!

顧問O
 卒業生には、おめでとう。現役は準備ごくろうさま。大学合格を決めた人は、あこがれを抱いているはず。まだ決まっていない人は、あこがれという面でいえば、決まった人以上のものを抱けていることになる。つらい時に自分を支える手段・方法は様々あるが、今日は歌の持つ力を知って欲しい。北の広大な大地へのあこがれを象徴して、歌をはなむけとしたい。旧制高校には全国からやって来た学生の寮があり、寮歌があった。その寮歌で志が同じであることを確認し合い、全国から、その寮歌を歌うことをあこがれて学生が集った。何事も全国の仲間が敵がいることを心してほしい。〜北大寮歌〜都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊(うたげ)の筵(むしろ) 尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮ては移らふ色の 夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想ひを載せて 星影冴かに光れる北を 人の世の 清き国ぞとあこがれぬ」五番の最後を付け足して「栄え行く 我らが寮を誇らずや」さらに替えて「栄え行く 我らが横高誇らずや」
誇りをもってすすんでほしい。

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